「フォルツァ」しつけ教室に行く <スクールを選ぼう!> 1999年4月


 札幌は4月に入ったというのに、歩道にはまだ雪が残っている。4月イコール春なんてイメージだけど、子犬が歩いてお散歩するにはまだまだ寒い。歩道の端に積み上げられた雪がとけ出して、なんとも歩きにくい。家の中で過す日が多かったこの2ヶ月間。もっと楽しく過せないものか?と考えた結果「しつけ教室に行ってみるのはどうかしら?」なんて話になった。その頃ちょうど間近かにせまったお散歩デビューのために、リードをつけて家の中を歩いてみたがリードを嫌がって全く歩こうとしない。固まっている。「イヤイヤ」と言わんばかりにリードをカジカジしてしまう。「こんなんでお散歩できるのかしら?」と思っていた矢先だった。

 そんなこともあって早速、札幌市内のしつけ教室をかたっぱしから調べて連絡してみた。札幌市内に限定すると、以外にそうたくさんはなかった。それぞれレッスンの時間も料金も教育方針(?)もバラバラで比較するのは難しいものがあったが、気に入ったしつけ教室をみつけることができた。「Favorite」の「Place」のコーナーで紹介している「SABIA(サビア)」。このしつけ教室は札幌市内の街中にあり通学(?)に便利で、天候に左右されない室内教室。エアコンだってある。はだか犬のフォルツァにとっては大事な条件だった。それに教育方針も納得できる内容でフードを与える教え方はしない。少人数グループレッスン。(なんだかこう書いていると、どこかの英会話学校の宣伝文句みたいだけど・・・。)フォルツァのクラスは、毎週日曜日の夜7:00〜9:00の2時間。生後4ヶ月半のフォルツァにはレッスン時間が長すぎるが、説明を聞くと始めから2時間みっちりレッスンするわけではないとのこと。初回は1時間くらい。慣れてきたら1時間半くらいでレッスン終了後質問タイムなど含めて2時間空けておいて欲しいとのことだった。フォルパパもフォルママも「しつけがきっちりみっちり入らなくてもいいや。半分はお遊びで、まだ外で遊べないフォルツァが他の子たちと一緒に楽しく過せればそれでいいかナ。」なんて思っていた。だからもしフォルツァがきつそうだったら、休憩させてもらえばいいなんてつもりでいた。フォルツァを含めて4人集まったということで、4月下旬から3ヶ月間(基礎クラス)、このしつけ教室に通うことになった。

 レッスン初回当日を迎えるにあたり、フォルファミリーでは決めておかなければならないことがあった。フォルパパとフォルママのどちらがフォルツァとペアーを組んでレッスンを受けるのか?ということ。よく考えてみるとしつけ教室ってワンがレッスンを受けるというより人間がどのようにワンに教えていくのか、伝えていくのかということを先生から教えてもらう場所だから・・・。「これは重要!」。家族会議の末、フォルパパがフォルツァとペアーを組むことになった。平日、フォルツァとフォルママは2人の時間をたっぷりとることができるけど、フォルパパは毎日仕事で帰宅が遅く土日しか時間がない。だからフォルツァとのコミュニケーションがたっぷりとれることを願ってこのように決めた。


 またこの時期には「フォルツァをどんな子に育てていきたいか」ということもフォルパパとフォルママはよく話し合った。生まれ持った性格があるかもしれないけどフォルファミリーとしては「こんな子になってくれたら」という教育(?)方針・・・。1つ目は「トイレ」のルール。ワンと一緒に暮らすのに、これだけは1番始めに必ず覚えて欲しかった。これは既に我が家に来て1ヶ月で「完全」マスターしてくれたので問題はなかった。2つ目は素直で優しい子になって欲しい。3つ目はフォルファミリーは転勤族なのでどんな環境にも順応できる子になってくれれば・・・。この3つ。「ちょっと要求することがたくさんあり過ぎるかな?」とも思ったけど長い目でみてこの3つが目標!ということにした。まだまだ子犬。2つ目、3つ目の目標に向けて頑張って子育てに励むことにしたフォルファミリー。フォルツァがどんな子に育っていくのかは、これから先少しづつふれることにしよう。

 「もうすぐしつけ教室!」と思うと人間の方がワクワクして待ち遠しい。他の犬種の子とのご対面も初めて。フォルツァはどんな反応をするのだろう?みんなと一緒にレッスンについていけるのか?それとも全然ついていけないのか?そんなフォルパパとフォルママの気持ちも知らず、フォルツァは毎日あっちの部屋でイータズラ、こっちの部屋でイータズラ、となんだか忙しそうにしている。今日はどんなイタズラがされているのか?扉を開けるのがちょっとだけ怖い。フォルツァ生後4ヶ月半の春のことだった。



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